工業高校生徒に対する「インフラ長寿命化体験実習」
長崎県立工業高校(3校)の建設・土木系学科に在籍する生徒を対象として、高校と民間地元企業及び大学が連携し、地域産業を担う人材を育成することを目的とした事業である。
本事業は平成21年度と22年度に長崎県建設業協会と長崎県教育委員会が共同して国土交通省と文部科学省との共同事業である「将来の長崎県の建設産業を担う人材の育成」事業を受託し、その事業のひとつのプログラムとして実施したものである。事業終了後も「インフラ長寿命化体験実習」プログラムは教育効果が非常に高いとの評価を学校側から受けたために、長崎県単費予算での事業継続ができて、本年度で6年目を迎えている。
「インフラ長寿命化体験実習」は道守養成ユニット認定者の指導のもとで、生徒に対して点検演習や現場実習を実施するものである。
(1)実習名: | インフラ長寿命化体験実習 |
(2)対象生徒: | 佐世保工業高校土木科 大村工業高校建設工業科 鹿町工業高校土木技術科 各校共に3年生 課題研究班 |
(3)実習対象: | 市や町が管理する主に橋梁の点検 |
(4)実習目的: | 身近な橋梁等の実情を観察し、劣化の原因やメカニズムを学習する 点検報告書を管理する自治体に提出し、成果の有効化と社会貢献を図っている |
■平成26年度の実施内容
(1)長崎大学インフラ長寿命化センターでの演習:3校合同
開催日 | 会 場 | 人 数 | 備 考 |
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8月20日 8月21日 |
長崎大学 | 13名 | 参加者:佐世保・大村・鹿町 各工業高校生徒 講 師:道守認定者3名 |
(2)インフラ長寿命化体験実習:各校単独
開催日 | 会 場 | 人 数 | 備 考 |
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9月10日 | 佐世保工業高校 | 3名 | 講師:道守認定者3名 |
9月24日 | |||
11月5日 | |||
9月1日 | 大村工業高校 | 5名 | 講師:道守認定者2名 |
11月17日 | |||
11月11日 | 鹿町工業高校 | 5名 | 講師:道守認定者3名 |
11月18日 | |||
11月15日 |
※上記以外の日は、担当教諭(道守補の資格取得)が指導
■実施例
- 長崎大学での演習(電磁誘導法)
- 長崎大学での演習(塗膜厚測定)
- 現場実習:橋の端部8cmの段差
- 現場実習:アスファルトの陥没
- 現場実習:損傷状態の説明
- 現場実習:打音検査
- 現場実習:クラック幅を測定
- 佐世保市へ点検シートを提出
■作成点検シート事例
橋梁点検シート【淀姫橋】〈佐世保市松原町・淀姫橋通線〉